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2022/01/01(土) 07:04:09.90ID:rtMHDmMb9毎日新聞 2022/1/1 05:30（最終更新 1/1 05:47） 789文字
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宮内庁は1日、新年に合わせた天皇陛下のビデオメッセージを公表した。陛下はこの1年間も新型コロナウイルス禍に苦しんだ国民に対し、「感染症の対策のための努力を続けつつ、人と人とのつながりを一層大切にしながら、痛みを分かち合い、支え合って、この困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています」と語りかけられた。
国民向けビデオメッセージは昨年の元日に続き2回目。コロナ禍で取りやめになった新年一般参賀の代わりとして、皇居・御所で収録された。映像は5分55秒で皇后雅子さまも同席している。今回は聴覚障害者らに配慮し、字幕を入れた。宮内庁ホームページで午前5時半から視聴できる。
ビデオメッセージで陛下はコロナによる死者に哀悼の意を表し、医療従事者に敬意と感謝の気持ちを示した。苦しい生活に陥っている人たちを案じ「多くの温かい手が差し伸べられることを願ってやみません」と述べた。一方、ワクチン接種の広がりなどで感染者や重症者、死者が減っていることについては「明るい兆しが見えてきたようにも思われます」と言及。その上で変異株「オミクロン株」に触れ、感染者が増えている国で必要な治療が受けられない人たちも大勢いるとして、状況の改善を願った。
昨年を振り返り、発生10年となった東日本大震災や、台風・大雨の被災者らを心配する気持ちも示した。東京オリンピック・パラリンピックについては「多くの人々に勇気と希望を与えるものになった」と喜んだ。
皇后さまは昨年末からの寒波を気にかけ「少しでも穏やかで、実り豊かな年となりますよう、心からお祈りしております」と述べた。
宮内庁によると、ビデオメッセージは従来は文書で公表していた新年の感想も兼ねている。新年の恒例としてきた天皇と皇后が前年に詠んだ歌の公表は、昨年は題材となる地方訪問がなかったことなどもふまえて見送られた。【和田武士、井川加菜美】