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2022/2/4 16:09


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大統領府(青瓦台)=韓国・ソウル(大西正純)

【ソウル=時吉達也】「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を目指す日本に反発し、韓国政府が新設した省庁横断型のタスクフォース(作業部会、TF)が4日、初会合を開催した。韓国外務省は会合後、日本への対応で「官民の有機的、緊密な助け合いが重要だとの認識で一致した」と発表した。

TFは外務省のほか、教育省や文化財庁、政府系シンクタンク「東北アジア歴史財団」など、計10の省庁、公共機関の局長級幹部らが参加。世界遺産や日韓関係に詳しい民間の専門家も加わった。日本政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出したことを受けた迅速な対応をアピールし、登録への反対姿勢を改めて強調した形だ。

韓国政府は、岸田文雄首相が佐渡金山の推薦を表明した先月28日にTFの新設を発表。外務省報道官は3日、日本政府が推薦を決める前に日韓間で協議が行われたのか記者団に問われ、「岸田首相の発表直前に(日本側から)通報があった」と明らかにしていた。

世界文化遺産登録に向け、日本政府も関係省庁が参加するTFを設置し、1日に初会合を開いている。