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毎日新聞 2022/2/20 01:10(最終更新 2/20 02:51) 629文字




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男女2人が倒れているのが見つかった集合住宅付近=大阪府高槻市で2022年2月14日午後9時54分、山崎一輝撮影

 大阪府高槻市の集合住宅で住人女性(40)と私立高校の男子生徒(17)が意識不明の状態で見つかった事件で、大阪府警は20日、男子生徒が19日夜に死亡したと発表した。胸に刺し傷がある状態で発見され、医療機関で治療が続けられていた。府警は男子生徒宅を殺人未遂容疑で家宅捜索し、女性を襲撃した疑いが強いとみて捜査していた。

 捜査関係者によると、男子生徒は女性と同居する長女と中学時代の同級生で、長女が「約2年前に交際したことがある」と説明していることが判明した。別れた後は連絡を取り合うことはなかったといい、長女は男子生徒の身元を告げられるまで「知らない人が泥棒に入った」と話していた。



 女性と男子生徒は14日午後6時ごろ、集合住宅2階の女性宅前の通路で、意識不明の状態で倒れているのが見つかり、いずれも救急搬送された。女性は頭蓋骨(ずがいこつ)を骨折。男子生徒に背後から後頭部を鈍器で殴られた可能性が高い。

 男子生徒はこの直前、宅配業者を装って女性宅に押し入り、抵抗した女性ともみ合いになったとされる。室内にいた長女はこの間に逃げ出して無事だった。現場には男子生徒が持ち込んだとされる特殊警棒やサバイバルナイフ、催涙スプレーなど多数の凶器や拘束用具が残されていた。



 府警は事件後、男子生徒が女性を襲った疑いが強まったとして、自宅を家宅捜索した。男子生徒が以前から襲撃を計画していたとの見方を強めており、押収物などから動機の分析を進めている。【安元久美子、郡悠介】