ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に協力するベラルーシを巡り、首都ミンスク市と国際姉妹都市の仙台市に対し「提携をやめるべきだ」との意見が寄せられている。日本政府がベラルーシへの制裁を実行する方針を示す中、市は50年近い都市間交流の歴史を踏まえ、近く対応を協議する。

 市によると、2月28日〜3月4日に電話や市のホームページを通じ「姉妹都市の提携はいかがなものか」「(市バスの車体広告でミンスク市を紹介する)ラッピングバスの運行をやめるべきだ」などの意見が9件届いた。姉妹都市の継続を求める声はないという。

 日本国内でベラルーシの都市と姉妹都市を結ぶのは仙台市だけ。1973年に仙台市代表団がミンスク市を公式訪問し、都市提携共同コミュニケを交わして始まった。5年ごとに交流事業を実施しているほか、毎年5月の仙台国際ハーフマラソン大会に、ベラルーシの選手を招待している。

 市交流企画課の担当者は「本来、国家間の問題と都市間の交流は別の話だが、日々状況が変化していて、はっきりしたことが言えない。今後、市役所内で対応を協議したい」と話した。

河北新報 2022年03月05日 06:00
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