2022年6月27日 (月) 21:00

 今回紹介する、スカイ三平さん投稿の『【ゆっくり解説】どうやって月まで行くの? 4種類あった有人月面着陸 アメリカの宇宙開発の歴史27』という動画では、音声読み上げソフトを使用し、有人月面着陸計画について解説をしていきます。

https://nico.ms/sm40607595?ref=thumb_watch




月へ往復する4つの方法

魔理沙:
今回はどうやって月に着陸して、その後に離陸して地球へ帰還するかの検討について解説するわ。

霊夢:
 つまり、どうやって往復するかってことか? そんなのバーっと飛んでって月に降りた後、またエンジンを吹かして飛んでいけばいいだけだろ? 行って帰ってくるのに検討する余地なんかあるのか?

魔理沙:
 あるわ。莫大なエネルギーが必要だからね。地球から打ち上げた宇宙船は、地球から遠く離れつつ、地球を周回している月に追いつくためにとても速いスピードで月へ向かうわけなんだけど、そのままのスピードじゃあ月を通り過ぎちゃうから、近くなったら減速をかけて、月の重力圏につかまるようにするのね。

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 そして月に着陸するにも速度を落として軟着陸するわけだし、月から離脱する際も、上昇しつつ水平加速して、月の重力圏から離脱するわけだから、簡単に言っても大量のエネルギーが必要なんだよね。

 ケネディー大統領が、月に人間を送る宣言をした頃、どうやって送るのか具体的な方法がまだなくてね。1961年から翌年にかけて4種類の方法が検討されたわ。

 最初に検討されたのは最もシンプルなダイレクト上昇方式で、この方法はアメリカ初の有人宇宙飛行が始まる1961年から検討されていた方式で、ロケットから分離された宇宙船が、そのまま月に着陸、そのまま離陸して地球へ帰還するってやつね。

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霊夢:
 まぁシンプルっていうか、それ以外に方法があるのかって感じだな。

魔理沙:
 この方法は確かにシンプルなんだけど、たくさんのエネルギーを必要とするんだよね。大きな宇宙船を分離したりすることなく、そのままの姿で減速・降下・上昇・加速をするわけだから、なにをするにもいちいち重たいのよ。

 そんな重たい宇宙船をコントロールしようとすると沢山のエネルギーが必要となるし、そのエネルギー自体も加わって重くなるから、さらにエネルギーが必要となるんだよね。

 そこで問題となるのは、そんな巨大で重くなった宇宙船をどうやって打ち上げるのかってやつでね。マーキュリー宇宙船やジェミニ宇宙船を打ち上げてたロケットとは比べ物にならないほど強力なロケットが必要だったわ。

https://originalnews.nico/375226