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「屋久島にカッパ!」「衝撃!妖精写真15センチおじさん!」

 数々の型破りな見出しで世間をザワつかせ、独自のスタイルでコアな読者の心をわしづかみにしている新聞「東京スポーツ」。マスコミ界の異端児が始めた“新しいチャレンジ”に注目が集まっている。

 ニュース番組『ABEMAヒルズ』は「東スポ」本社を訪問。広報担当・佐藤浩一さんが見せてくれたのは、「東スポ」紙面のようなデザインが施された餃子だった。

「こちらになります。『東スポ餃子』。東スポプロデュース!」 (東スポ餃子 広報担当 佐藤浩一さん)

 東スポが餃子をプロデュース――。にわかには信じがたいこの発言に、佐藤さんは「本気です。本気です!」と力強く言い切った。

 都内のダーツバー「ナチュラルナイン野方」では、すでに「東スポ餃子」を提供しているという。多くのプロも足を運び、地元の人に愛される有名なお店でなぜこの餃子を出そうと思ったのか。

「まず試食でいただきまして、最初軽く食べ始めたんですけど、美味しすぎて完食してしまいまして。『これはうますぎるから出そう』(と思った)」(L-STYLE代表・芹澤甚太さん)

 餃子の聖地・宇都宮に本社を構える大和フーズのサポートを受けて完成した「東スポ餃子」は、国産の豚と野菜に加えて、青森県産の高級ニンニクを通常の3倍使用。東スポのお家芸であるエキセントリックな見出しに劣らず、パンチの効いたクセになる味になっている。

「評判はめちゃめちゃいいです。コロナでずっと苦戦をしてましたので、こういう東スポさんみたいな面白いことをどんどんやっていって、飲食業界がまた新しいことで盛り上がってければいいんじゃないかなと思ってます」

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 「東スポ」と「餃子」の組み合わせに最初は戸惑うものの、いざ口にしてみるとその美味しさに驚くお客さんも多いのだとか。すでに全国50店舗の飲食店でメニュー化され、かなり好評だというが、「新聞社」である東スポが、なぜ「食」の分野へ足を踏み入れたのか。その理由について、前述の広報担当・佐藤さんはこう話す。

「『東京スポーツ=意外性のある独自路線』という報道スタイルを貫いてきましたが、この新聞不況、そしてこのコロナ禍、なかなか紙面上でしか、“東スポっぽい”活動ができない……これではいかんのじゃないかということで、何かできないかと社として考えたときに、編集局長が『食だ』と。ひらめいたのが“夕刊紙を読みながら酒を飲む”。そのつまみだろう。酒のつまみといえば何か、『餃子だ』ということで餃子になりました。新聞社が餃子ですからね。もうこれ以上の意外性はないだろうと」