東海大海洋学部客員教授の落語家春風亭昇太さん(61)が22日、静岡市清水区の清水文化会館マリナートで特別公開授業を行った=写真=。10月の教授就任後初の授業で、学生や市民ら約300人が聴講した。

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 昇太さんは同区出身で、東海大文学部で学んだ。城郭研究が趣味の昇太さんが選んだ特別授業のテーマは「清水の城と歴史」。飛鳥時代の朝鮮半島での戦いに清水の船が参加したこと、鎌倉時代に武功を挙げた清水の士族が中国地方で城を築いたこと、駿河国に侵攻した武田氏が良港に目を付け、清水に江尻城を構えたことなどを紹介。「清水は古代から港を中心に発展してきた」と総括し、授業を締めくくった。

 ユーモアたっぷりの解説をうなずきながら聞いた同大1年の女性(18)は「城には興味がなかったけど、もっと知りたくなった」と話した。

 海洋学部のある清水キャンパスは来春、静岡キャンパスと名称を変更し、人文学部を新設する。昇太さんは人文学部に移り、半期に1度、集中講義などを受け持つ予定だ。

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