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箱わなで捕獲されたアライグマ=栃木市で

 農産物のイチゴやブドウを荒らす野生の小動物ハクビシン、アライグマの捕獲に対して栃木市は本年度から報償金制度を導入。捕獲数が前年比3倍増になり、効果を上げていると発表した。(梅村武史)

 市農林整備課によると、同市内のイチゴ、ブドウの被害額は昨年度、約五百万円に上る。市では、被害の深刻さに加え、生命力の強さ、病気を運ぶリスクなどを考慮して同制度を導入した。

 一般被害者を対象にハクビシン、アライグマ捕獲で報償金を出す制度は県内で唯一という。四月からの半年間でハクビシン五十七頭(前年同期二十五頭)、アライグマ五十一頭(同十頭)を捕獲したという。

 対象は被害を受けた市民。市の捕獲許可を受ける必要があり、市は捕獲用の「箱わな」貸与も行っている。

 報償額は、捕獲者自身が処分した場合一頭三千円、捕獲後に処分を依頼した場合は一頭千円。

 同課の担当者は「アライグマが埼玉県内で急増し、市内でも増えている。積極的に制度を活用してほしい」と呼びかける。

 問い合わせは同課へ。

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