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共産党の志位和夫委員長

共産党の志位和夫委員長は16日の記者会見で、同党の運営が民主的ではないと批判した連合の芳野友子会長に不快感を示した。「労働運動のナショナルセンターである連合の責任者が公党に対して非難をする以上、根拠を示す必要がある」と述べた。共闘を期待する立憲民主党の最大支援組織である連合との関係改善は困難との見方が広がっている。

芳野氏は産経新聞の単独インタビューで、共産との共闘に反対する理由について「労働組合と共産が戦ってきた経緯がある。労組は職場の声を聞き、民主的手続きにのっとって機関決定し、運動を展開していくボトムアップ型だ。共産は指導部が決めたことを下におろしていくトップダウン型で、民主主義のわれわれと共産の考え方は真逆の方向を向いている」と答えた。

志位氏は会見で「党運営も民主主義を大事にしている。民主主義の党ではないとおっしゃるのであれば全く違う。事実と異なると申し上げておきたい」とも反論した。

志位氏はこれまで連合との関係について「連合の皆さんとは協力を願っている。ずっと対立の歴史というわけではない」などと秋波を送ってきた。しかし、芳野氏は「立共共闘」に一貫して反対しており、今回の発言で堪忍袋の緒が切れたともいえる。共産幹部はインタビューについて「驚いた。党内は少し荒れている。色めき立っている」と語った。

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