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火災が起きた大阪市内のビル(東スポWeb)

 テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同局社員の玉川徹氏が20日、同番組に出演し、24人が犠牲となった大阪のビル放火事件について言及した。

 番組では、放火現場の心療内科クリニックでガソリンのような液体をまいた谷本盛雄容疑者(61)とみられる男が事件直前、自転車に乗る映像を放送。紺のジャケットに黄色のズボン、キャップ帽にマスク姿でリュックを背負い、後ろの荷台には白い紙袋をゴム紐で結んで運ぶ様子が映っていた。現場では紙袋2つを蹴り倒し、火を付けたことがわかっている。

 玉川氏は「読売新聞の記事によると(谷本容疑者は)自分から火の中に飛び込んでいったという話で、いわゆる拡大自殺という言葉があって、まったく赤の他人を巻き込んで自殺するというケースの可能性が高まってきている。そうであれば、ここが狙われるという必然性ではなく、いろんな別のところでもあり得ること。むしろ、なぜそういうことが起きるのか、社会的な検討が必要なケースではないかと思う」と指摘した。

 谷本容疑者はこのクリニックに通院しており、現場からは診察券も見つかっている。精神的な問題を抱えていたとみられ、それを治療するクリニックが惨劇の現場となり、西澤弘太郎院長(49)も犠牲となった。

 そのうえで「ここが狙われたとすれば、クリニックの中にいた方々はどうしようもなかったと思いますが、自殺を図った容疑者も他の場所でと考えたかもしれないわけで、そうなるとどこでも防ぎようがないところがある」とした。

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