https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/5/2/192wm/img_52ad0ec391bc5a976ded3a62029ec4df861581.jpg社民党の福島瑞穂党首は12日、任期満了に伴う党首選に立候補することを表明した。福島氏は「愛する社民党の先頭で党首として頑張り抜きたい」と強調した。

社民党の党首選は今月14日告示。福島党首以外に立候補を模索する動きはなく、福島氏の続投が濃厚だ。福島氏は会見で「党首選に出馬をすることを決めた。多くの人を切り捨てている今の政治を何としても変えなければならない」と決意を述べた。

ただ、党の前途は多難だ。夏の参院選で有効投票総数の2%を獲得しなければ、政党としての要件を失うため、「社民党にとって正念場の選挙で、なんとしても政党要件を維持しないといけない」からだ。政党要件は、@国会議員5人以上、A直近の衆院選か参院選で有効投票総数の2%以上の得票、いずれかを満たす必要がある。

昨年の衆院選で、社民党の投票率は1.77%にとどまり、党所属の国会議員は、福島氏(参院全国比例区)と昨年の衆院選で当選した新人の新垣邦男議員(沖縄2区)の2人だけ。参院選では120万票以上の獲得が必要とみられている。

福島氏は、「社民党は、護憲、ジェンダー平等、脱原発、新自由主義の転換、社会民主主義の実現など、パッケージとして未来を示すことができる政党であり、国会の中に国政政党として残らなければならないし、本当に残りたい」と訴えるが、衆参ともに議員1人のため、野党内でも存在感は埋没。参院選に向け、どのように独自色を示していけるかは不透明だ。

https://www.fnn.jp/articles/CX/297658