昨年韓国が日本から輸入する半導体製造用フッ化水素の規模が3年ぶりに増加したことが分かった。日本の輸出規制(輸出管理強化)の影響で同輸入量は減少していた、半導体市況の好調もあり、反騰したようだ。

韓国関税庁が発表する最新の貿易統計によると、日本から輸入された半導体製造用フッ化水素輸入額(昨年1〜11月)は1,112万ドル(約12.7憶円)と前年比18.6%増加したことが分かった。韓国メディアも報じた。

対日フッ化水素輸入額は、2018年に6,686万ドル規模だったが、2019年に日本が高純度フッ化水素などの対韓国輸出を規制したことから3,634万ドルと約半減した。翌年の2020年には938万ドルまで急減していた。

しかし昨年は、半導体市況が好調だったため、サムスン電子やSKハイニックスなど韓国半導体企業の生産量も増え、それに伴いフッ化水素の輸入額も増えたものとみられる。

フッ化水素が半導体製造工程において不純物を除去するために不可欠な素材だ。日本企業がシェアの多くを占めているが、日本の輸出規制が受け、韓国では国産化の動きや、輸入相手国の多様化が計られていた。
韓国ではソルブレイン、SKマテリアルズ、ラムテクノロジー、イアンドエフテクノロジーなどがフッ化水素の国産化技術を開発し、日本産フッ化水素を代替していると伝えられる。一方で高純度フッ化水素については量産化への難易度が高く、対日依存はすぐには減らないとの見方も根強くある。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「日本に白旗を上げたのか?それでもノージャパンは死ぬまで!自国の生産技術を備えないと」

「日本が輸出規制をあと何度かやってくれると良い。文大統領は独島を訪問しろ」

「政府はフッ化水素の国産を使用しないと処罰する法案をつくれ。韓国企業もうまく作ってるのになぜ使わないのか?日本産フッ化水素を使えば購入額の100倍を徴収して庶民に配れ」

「国内開発が完了したなら国産を使わないといけないだろう。なぜ島国から輸入するのか?自尊心が無いのか?」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

https://korea-economics.jp/posts/22011303/