0001きつねうどん ★
2022/02/14(月) 19:07:31.93ID:CAP_USER2本のレースを完走したアレクサンダー。伝統の黄色と緑色の入ったユニホームを身にまとった。 (C) Getty Images
常夏の大国から来た選手が、新たな歴史を作った。
2月13日に北京五輪のアルペン男子大回転が行なわれ、イギリス出身で、初のジャマイカ代表スキーヤーであるベンジャミン・アレクサンダーが出場した。
彼は2度のレースを滑り、総合46位で大会を終えたレース後、欧州のスポーツ専門局『Eurosport』の取材に応じたアレクサンダーは、猛吹雪が襲い掛かる悪天候でのレースを「今までで一番大変だった」と回想。そのうえで「20年以上もレースをしている人たちに追いつくのは不可能だし、追いつこうとも思わなかった。ただ、完走して楽しみたかった」と、滑っている最中の心境を明かした。
優勝したスイスのマルコ・オダーマットとは大差がついた。それでも合計40人が途中棄権したなかで2本とも見事にゴールしたアレクサンダーは、「世界最高の選手たちが今日ゴールしなかったのだから、少なくとも僕はその選手たちより前にいるんだ」と完走に満足げだった。
また、ボブスレーのジャマイカ代表が88年カルガリー大会に出場した際の逸話を取り上げた人気映画についても触れたアレクサンダーは、「これは、あの"クール・ランニング "のストーリーの続きで、だから僕の衣装もこんな風にしたんだ」と、冬季五輪史に名を刻んだことへの誇りを口にした。
30代に入ってからスキーを開始したアレクサンダー。彼は自身のキャリアを振り返りつつ、今後の目標を表明した。
「ジャマイカの国旗を持って冬季大会の出場権を獲得した15人目の選手になれて本当にうれしい。次の世代のジャマイカ人がここに来るように、そして32歳よりも若くスキーを始めるように刺激を与えていきたい」
陸上短距離等、夏季五輪では数多のメダルを獲得してきたジャマイカ。今後、冬季五輪でもますます選手の参加が進んでいくのだろうか。興味深く注目していきたい。
構成●THE DIGEST編集部
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