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Amazon創業者で世界トップ10の富豪であるジェフ・ベゾス氏は、全長127mのセーリングヨット「Y721」をオランダのロッテルダムで建造中です。このヨットの影響でロッテルダムの歴史ある橋が改築されていることを受けて、ロッテルダム市民が「Y721が完成したら腐った卵をぶつけにいこう!」とFacebookで呼びかけ、5000人以上が参加を表明しています。

Y721は建造費4億8500万ドル(約560億円)におよび、完成すれば世界最大のヨットとなる予定。あまりにも巨大すぎるために造船所周辺の橋の下を通過できないため、橋の改築が進められていることが報じられました。

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改築が進められているオランダのコーニングスハーフェン橋は1927年に建造された昇開橋で、歴史的にも価値がある文化財として地元の人に愛されています。コーニングスハーフェン橋は2017年に修復工事を受けたばかりで、地元議会で「今後二度と解体することはない」と決議されたばかりでした。しかし、ベゾス氏が工事費を負担すると申し出たことから、修復工事からわずか5年で解体されることとなり、地元メディアからは強い批判の声が挙がりました。

そして、ロッテルダム在住のパブロ・シュトールマン氏はFacebookに「Eieren gooien naar superjacht Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス氏の巨大ヨットに卵を投げよう)」というイベントを立ち上げ、2022年6月1日にジェフ・ベゾス氏のヨットに腐った卵を投げつけようと呼びかけました。

この呼びかけに「興味あり」と反応した人は記事作成時点で約1万6000人、「参加予定」とした人は5000人以上も集まりました。イベント参加者の中には「卵を投げた次の日にAmazonで何か買う人はどれくらいいるんでしょうか?」と問いかける人や、「塩化ビニル管を使って卵を高速で発射し、遠くにあるY721にぶつける大砲」の作り方を共有する人もいるとのこと。

シュトールマン氏は「船が橋の下を通れないなら、普通は船を小さくするでしょう。でも船の持ち主が世界で最も金持ちなら、自治体に文化財を解体するように頼むわけです。ばかばかしい話です」とコメントしました。

さらにシュトールマン氏は「ロッテルダム市民は自分たちの住む街を誇りに思っています。ジェフ・ベゾス氏は私たちの計画をきっと耳にしたと思います。本当の目的は、ベゾス氏を交えて公開討論を行うことです」と語りました。

https://gigazine.net/news/20220218-throw-egg-at-jeff-bezos-yacht/