心神喪失の状態だったのに死刑を執行されたのは違法だとして、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚の遺族が国に100万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 死刑執行は2018年7月。遺族側は訴状で、刑事訴訟法は死刑囚が心神喪失の状態の場合は刑の執行を停止すると定めていると指摘。当時の法務大臣の対応について「元死刑囚の診療記録を調査し精神鑑定を行うなどの義務を怠り、漫然と執行命令を発令した」と訴えている。(村上友里)

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