夫婦間で、家事に関する争いは多かれ少なかれあるだろうが、海外では夫が夕食の支度をしなかったことに腹を立てた妻が、恐ろしい行動に出た。

 タイ・ブリーラム県で43歳の妻が、45歳の夫が夕食の支度をせずに飲みに出かけたことに腹を立て、魚を突いて捕える道具「銛(もり)」で夫の性器を刺し、けがをさせたと海外ニュースサイト『Newsflare』と『Malay Mail』などが3月7日までに報じた。

 報道によると3日の夜、妻は畑仕事から家に帰ったという。妻は、夫が家で夕食の準備をしていることを期待していた。しかし夫は夕食を用意せず、仲間と飲みに出かけていたそうだ。妻は激怒し、家で夫の帰りを待った。夫が帰ると、妻は家にあった銛で夫の性器を刺し、刺したまま銛をねじったという。

 夫はけがをしたが、酔っていたため事の深刻さに気づかなかった。翌朝、夫は痛みで目を覚まし、急いで病院を訪ねた。夫は病院で性器を17針縫ったという。

 地元の取材に対し夫は「妻が冷静になるまで家に帰るつもりはない」と話したが、一方で「まだ妻を愛している」と明かし、妻を訴えるつもりはないと宣言している。なお妻は取材に対し「夫は酔うといつも乱暴になる。夫が暴力的になった時に、私は夫の性器に銛を刺した」「夫は私と私の家族についてひどいことを言うこともある」などと話している。

 夫婦は結婚21年目だったそうだ。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「想像しただけで痛い」「夕食を作らなかっただけでそこまでする必要があるのか」「この家庭では夫が夕食を作るのか。それだけで立派だと思う」「夫は働いていなかったのか。だとしたら妻が仕事をしていたのに、自分は飲みに出ていたらイラッとする」「21年も結婚していたらちょっとしたことでも腹が立って仕方がない」といった声が挙がっていた。

 はたから見るとささいなことに思えるが、当事者にしか分からない複雑な事情があったのかもしれない。

https://npn.co.jp/article/detail/200019967