立憲民主党は28日、憲法を積極的に議論する「論憲」に向けた対話集会をオンラインで初めて開いた。夏の参院選前に憲法に関する論点整理をとりまとめ、参院選公約に反映したい考えだ。

 中川正春党憲法調査会長はあいさつで、「憲法改正自体が目的であってはならない。論憲が大事だ」と述べ、自民党などを念頭に改憲ありきの議論にくみしない姿勢をアピールした。

 集会では枝野幸男前代表が基調講演し、「権力を縛るという憲法の本質に基づいた議論がなされなければいけない」と指摘。自民党が掲げる改憲4項目の緊急事態条項に触れ、「緊急事態だから自由にやらせろというのが一番危ない。縛りを外したら、プーチン(ロシア大統領のような為政者)が出てくることを止められない」と訴えた。

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