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連合の芳野友子会長(中央)=18日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

連合の芳野友子会長が18日の自民党会合に出席したことで、立憲民主党は野党の分断が加速することに警戒を強めている。

芳野氏は会合後、記者団に「私どもの政策実現のために力を貸していただきたいとお願いした。過去には古賀(伸明)元会長も出席したことがあり、異例だとは思っていない」と強調した。今後の自民党との関係は「政策を実現できるのであれば、積極的に意見交換する」と前向きな考えを示した。

連合は共産党を除く主要政党に賃上げや雇用の安定を柱とする政策要望を行っており、今回もその一環との位置付けだ。

連合の支援を受ける立民の泉健太代表は同日、「連合の考え方を各党に伝える取り組みはこれまでも行われてきた。それはそれとして受け止め、立民は二大政党を目指す連合と、より連携していきたい」と冷静に記者団に語った。14日には自民に先立ち芳野氏と対談しており、良好な関係をアピールしている。

もっとも、立民内には、自民と連合が接近することへの警戒感は根強い。小川淳也政調会長は14日の記者会見で「自民のしたたかな方々の悪宣伝に利用されないよう、お気をつけいただきたい」と芳野氏の自民会合出席に反応した。

連合内では、官公労系労組が立民を支える一方、自動車などの民間労組は主に国民民主党を支援する。立民幹部は「民間労組が国民民主と同様に自民に寄っていかないか、関心は強い」と話す。(大橋拓史)

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