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トライワース株式会社は静岡県下田沖で大日本帝国海軍の特殊潜航艇「海龍」を発見し、水中ドローンでの撮影に成功した。 「海龍」の仕様は長さ約17m、幅約1m、重量は19.2t、終戦時まで224隻が建造された。

特殊潜航艇「海龍」の背景
太平洋戦争中、昭和18年には米軍のレーダーの機能が著しく向上し、南方戦において、米軍機の攻撃による日本海軍の潜水船の被害が多くなってきたこと。それにより潜航艇の開発が求められた。そして、潜水艦では初めて、艦中央左右に上下コントロールする水中翼を持った「海龍」が開発された。 特殊潜航艇「海龍」は、アメリカとの戦争の後期に戦況の悪化もあり、艇首に爆薬を充填し、体当り攻撃を前提とした特攻兵器として建造されることになる。 今回発見された「海龍」は、静岡県の伊豆下田に置かれた横須賀鎮守府第一特攻隊第十六嵐部隊に配備された12艇の1隻と考えられるという。

「海龍」発見の経緯
今回の調査は4/19~4/21にかけて、株式会社ウィンディーネットワークからサイドスキャンソナーの提供を受けて音波探査をかけたところ、海底に人工物らしきものが見つかり、水中ドローンで潜行して探査したところ、水深36mの海底に特殊潜航艇「海龍」が発見されたという。

トライワース株式会社は平均年齢21歳。「一人一人の人生に革命を」をテーマに水中ドローンを活用して撮影、調査、観光といったさまざまなサービスを展開している。

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