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小池百合子・東京都知事

 東京都の小池百合子知事は28日、都内で開催された東京電力ホールディングス(HD)の株主総会に株主として参加し、電力需給が逼迫(ひっぱく)している現状について「都民そして国民の節電頼みは本来あるべき姿ではない」と述べ、東電側に電力の安定供給の確保を求めた。

 東京都は総会で、電力の安定供給の確保や再生可能エネルギーの利用最大化などを推進するための定款変更を求める株主提案をしていた。

 小池氏はこの株主提案の補足説明として発言。電力需給逼迫注意報が発令されていた27日を「都民をはじめとした皆さま方の協力を得て、なんとか切り抜けることができた」と振り返ったうえで、「その日暮らしをこの夏、この冬に向けて続けて行うことは容易ではない。東電HDは電力供給に責任を持つ立場だ」と指摘。電力の安定供給に向け、休止発電所の運転再開や確実な燃料調達を行うよう注文した。都の提案は総会で否決された。【浅川大樹】

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