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ルカシェンコは隣国ロシアのプーチンの言いなり Sputnik/Mikhail Metzel/Kremlin via REUTERS

<プーチンを後ろ盾に強力な権力をふるってきた独裁者ルカシェンコ大統領も、今度は自国軍の反乱に直面するかもしれない>

ベラルーシ軍の幹部が最近、ロシアによるウクライナ侵攻への反対を表明した。同国のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、軍幹部の反乱に備えなくてはならないかもしれない。

ベラルーシ軍特殊部隊第5旅団の幹部は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と親しいルカシェンコ大統領に宛てた公開書簡で、ウクライナに軍隊を派遣することは「純粋な自殺行為」だと警告した、と英デイリー・エクスプレス紙は9日に報じた。

「ウクライナとの戦争に参加することで、ベラルーシは文明国の共同体から追い出され、今後何年にもわたって国際社会からのけ者扱いされるだろう」とこの幹部は書いた。

2月下旬にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、ベラルーシは、ロシア軍の駐留と大規模な軍事訓練の実施を認めてきた。またベラルーシ国防省によると、ベラルーシも軍の戦闘即応性をテストするため、5月に大規模な軍事訓練を開始した。

だが、ベラルーシ軍の一部メンバーは引き続きロシアのウクライナ侵攻を非難し、ルカシェンコへの書簡の中で、「ロシアが国際的に認められたウクライナの領土を占領し、(わが国の)友邦であり、主権国家であるウクライナに対する一方的な侵攻にベラルーシを引き込もうとすることは、ベラルーシの主権の破壊としか思えない」と述べた。

国民も参戦に反対
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ベラルーシ軍幹部はさらにこう続けた。「特殊部隊第5旅団の将校は、ロシアの最高政治指導者によるベラルーシ憲法第1条の最も深刻な侵害を確認した。この条項により、ベラルーシ共和国は自国の領土における優位性と完全な権威を維持している。また、内政と外交の独立を享受している」

英王立国際問題研究所が発表した新しい世論調査によると、ベラルーシ国民もウクライナに対する戦争を支持していない。同研究所によれば、ロシアを支持する人は3月の時点で28%、6月の調査では23%にとどまった。一方、同研究所のベラルーシ担当ディレクター、ライゴール・アスタペニアによれば、ベラルーシ軍がロシア軍と共にこの戦争に参加すべきと考える人は全体のわずか5%だという。

7月初め、ルカシェンコは他の旧ソ連諸国に対し、ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアから離反してはならないと警告した。

そして「ソビエト崩壊後の世界において、旧ソ連諸国が主権と独立を守りたいのであれば、ベラルーシ・ロシア連合国家との関係改善に真摯に取り組むべきである」と述べた。「われわれは力をあわせることによって、初めて世界的な難問に対処することができると確信している」

プーチンは7月1日、ベラルーシの都市グロドノで開かれたフォーラムで、欧米からの制裁が「ロシアとベラルーシの結びつきを加速させている」と述べ、ベラルーシとロシアの同盟関係を強調した。

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