防衛力の一層の堅確化を 新たな国際環境への対応急げ
元統幕議長 杉山 蕃

 令和5年度予算も各省庁概算要求を定める時期となった。懸案の防衛予算は、金額を積み上げない「要求事項」として処理し、年末にかけて、戦略3文書の改定と並行し、新中期防初年度予算として、政府予算案を固めていく段取りのようである。

 3文書の改定、5年間で国内総生産(GDP)2%を念頭に、防衛費の大幅強化は、安倍・菅・岸田と続いた各首相の日米首脳会談を通じ、半ば公約化されていると言ってよい事項であり、「1年間、時間をかけて検討する」とした昨年11月の総理発言とも整合する。参院選を通じて、国民的合意も得たことから、新しい国際環境に対応できる、国の姿勢を明らかにしてほしいと考えている。

https://vpoint.jp/opnion/viewpoint/220918.html