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直径6・5メートルの大鍋「3代目鍋太郎」と重機を使って調理される芋煮=山形市で2022年9月18日午前10時37分、神崎修一撮影

 大鍋で煮込んだ芋煮を振る舞う「第34回日本一の芋煮会フェスティバル」(山形市、山形商工会議所など主催)が18日、山形市の馬見ケ崎(まみがさき)川河川敷で3年ぶりに開かれた。重機を使って大胆に調理した芋煮約3万食が提供され、県内外からの来場者がイベントの復活を喜んだ。

 会場には、里芋3トン、牛肉1・2トン、こんにゃく3500枚、長ネギ3500本などの材料が用意され、直径6・5メートルの巨大鍋「3代目鍋太郎」で調理。重機で配食用の鍋に移し替えた後、熱々の状態で来場者に提供した。

 大鍋で作る芋煮は人気で、午前9時半の提供開始前から「芋煮ファン」の長い列ができた。家族3人で会場を訪れた山形市立金井中1年の笹原柊斗さん(12)は「里芋に味が染みこんでいて、とてもおいしい」と喜び、地元の味を楽しんだ。

 フェスティバルは、山形の代表的な郷土料理を広くPRしようと、1989年から毎年秋に開催している。新型コロナウイルスの感染拡大で、2020、21年は中止を余儀なくされたが、3年ぶりに飲食エリアを限定し、蓋(ふた)付きの容器で提供するなどの感染症対策を講じた上で開催にこぎ着けた。実行委員会の鈴木将由(まさよし)委員長は「安心安全に芋煮が楽しめるように準備してきた。河川敷に多くの人が集まり本当にうれしい」と話した。【神崎修一】

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