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地元の人が気づかない味
地方で行われる音楽フェスや地域活性イベントによく参加するという大谷。
その都度必ず食べるのが「地方メシ」。

地方メシを食べ続けて大谷が気づいたこと。それは、大谷が感動した食べ物でも、地元の人の評価はすごく低いことだそうです。

大谷「外から来た人はすごくいいと思うんだけど、地元の人は、『こんなのでいいんですか?』って言う時があるんですよ」

実はこのことについて心当たりがあるという大谷。

大谷の地元、大分県佐伯市には「ごまだしうどん」という郷土料理があります。
エソという白身魚の身を焼いてほぐして、それに醤油と胡麻を付けて、うどんに溶かして食べる料理です。

大谷「これ、めちゃくちゃ美味しくて、漫画『美味しんぼ』でも紹介されたんですよ。
ところが地元で、これ美味いと言ってる人がほとんどいない。親も、みんな、いつでも食べられるから。
だから外の人への、もてなしでは出してなかったんですよ」

地球上で一番美味いうどん
大谷が高校生の時、東京から転校生がやって来たそうです。その彼が、初めてごまだしうどんを食べて一言。

「地球で、こんなうまいもんがあるのか!」

常に地球単位で語る彼の言葉を、大谷は「大げさじゃん」とあしらいましたが、しかし彼は「これすごいから!東京の人、みんな度肝抜かれるから!」と評価を曲げなかったそうです。

その言葉を覚えていた大谷は、フェスでごまだしうどんを売ってみたところ大好評。
テレビ収録の時には、松本人志さん、木村祐一さんに差し入れて大絶賛だったとか。

名古屋にもあった
大谷「僕らはものすごく損してたってことですよね。外から見たらダイヤモンドみたいなものってあるんですよ」

大谷が「名古屋にも同じような例がある」と挙げたのは、みたらし団子。
名古屋のみたらし団子のタレは、たまり醤油を使うため甘みや粘り気が少なく、あっさりとした口当たりです。

大谷「僕は名古屋の団子が一番おいしいと思う。でも住んでる人は、あれが普通やから知らないと思うんです」

もうひとつ大谷が「絶対売れる」と推したのがたこ焼き。
名古屋のたこ焼きは、ソースではなく醤油を使うため、こってり感はありません。

大谷「あれを『名古屋たこ焼き』って言って出すかどうかなんです。名古屋の人は『でも、たこ焼きやん』って言っちゃうんですよ、
いやいやいやいや!僕らはあなたたちが日常で食ってるやつが一番食いたいから」

山形のひっぱりうどん
さらに地方メシの例として、広島の弁当「むさし」、北九州の「かしわうどん」「かしわめし」、福岡の「ごぼ天うどん」を挙げました。

地元の人にとっては当たり前すぎて、外の人をもてなす料理とは認識されていない料理。
そんな地方メシで、大谷にとって「一番ホットなもの」として紹介したのは山形県の「ひっぱりうどん」。

若狭「流し打ちじゃなくて、ひっぱりうどん?」

大谷「流し打ちません。流しそうめん系じゃないんです。引っ張っちゃいます」

若狭「レフトの方までガーンッて行く?」

大谷「山形ってラーメンの消費量一位で、そばが名物なんですよ。どんだけ麺食うんだっていうとこです。だから、ひっぱりうどんの評価が低いんですよ」