うんこが商標出願されている──こんなトピックがTwitterで話題になっている。にわかに信じがたい話のように感じる読者もいるかもしれないが、現実に起きている話だ。出願されたのは、うんこの形を模したイラスト図。うんこグッズの開発や販売を手掛ける「うんこ」(横浜市)という企業が出願者になっている。特許庁が運営する特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で確認したところ、10月22日までに出願を確認した。野畑昭彦社長に取材し、出願の経緯や狙いなどを聞いた。

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うんこのイメージ(出典:「いらすとや」公式Webサイト)

うんこは2013年創業 被服などの用途で出願
 出願したイラストは「3段巻きのクソ」とも呼ばれる、お馴染みのデザイン。幼少時、教科書などに落書きとして書き込んだ読者も多いのではないか。J-PlatPatでの出願番号は「商願2022-114922」。同社は被服、ガーター、靴下留め、ズボンつり、バンド、ベルト、履物、仮装用衣服、運動用特殊靴、運動用特殊衣服などの用途で出願している。現在は審査待ちを示す「係属-出願-審査待ち」の状態だ。

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出願された内容

 そもそも、出願者のうんことはどんな企業なのか。同社は2013年創業。建設現場での作業服や、作業員の足を保護する「安全靴」などの製造や卸売りを行う「株式会社のばのば」(横浜市)の関連会社として誕生した。


のばのばの公式Webサイト
17年に社名変更 ECサイトでは300万の“うんこカー”販売
 同社公式Webサイトの情報によると、当初は「株式会社ばのばの」という紳士アパレル会社だった。高級服飾メーカーとして製造卸の他に、パルコに出店するなど積極的に活動していたという。その同時期に、本業である卸売業だけではなく、新たなジャンルに挑戦したいと考え、うんこに目を付け、別部門として「うんこ事業」も始めていた。

 創業から4年後の17年1月、「今まで以上に真剣に『うんこ事業』をしたい」との思いから、株式会社うんこに社名変更した。「役所や銀行で会社名を呼ばれる時、領収書を頂く時など、恥ずかしい思いをしながらも努力を続ける」としている。

つづき
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