自動車などに搭載された、リチウムイオン電池に使われる、水酸化リチウムを作る日本初の工場が、楢葉町に完成しました。

竣工式が行われたのは、豊田通商のグループ会社である、豊通リチウムの工場です。

この工場は、アルゼンチンで生産した炭酸リチウムを、水酸化リチウムに加工します。

水酸化リチウムを使用したリチウムイオン電池は、一度の充電による走行距離を増やせるなどの利点があります。

そのため、水酸化リチウムは、国内外で需要が高まっており、現在の国内需要は年間3万トンとも言われています。

水酸化リチウムの製造工場は、日本で初めてで、震災復興に貢献したいとの理由もあり、楢葉町に建設され、従業員およそ60人のうち、7割以上が県内からの雇用です。

この工場では、年間およそ1万トンの水酸化リチウムを生産でき、年末年始から本格稼働して、増産を目指していくということです。

https://www.kfb.co.jp/news/fukushima/index.php?id=202211165484