2022年12月9日 18時37   NHK

杉田水脈・総務政務官が、アイヌの人たちを差別する内容をブログに投稿していたとして、市民グループが罷免を求めていることについて、松野官房長官は、本人が引き続き説明を尽くしていくべきだという認識を示しました。

杉田総務政務官は、平成28年に国連の会議に参加した時のことについて、自身のブログに「アイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」と投稿していたことが明らかになり、有識者やアイヌの人たちでつくる市民グループは、7日に杉田氏の罷免を求める意見書を岸田総理大臣らに送りました。

これについて松野官房長官は、午後の記者会見で「意見書は関係省庁に届いており、その内容を精査している。杉田政務官は過去に配慮を欠いた表現をしたことを反省するとともに、傷つかれた方々に謝罪、撤回したと承知している」と述べました。

そのうえで「今後も自身の発言については必要に応じてしっかり説明していくことが重要だ」と述べ、引き続き説明を尽くしていくべきだという認識を示しました。

また、記者団から杉田氏を更迭させる考えがないか問われ「個別の人事に対するコメントは差し控える」と述べました。