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ウィリアム皇太子(右)とヘンリー王子(ロイター)

 ネットフリックスのドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」、ヘンリー王子の回顧録「スペア」が世界中で話題となっている。そんな中、どちらにも描かれなかったウィリアム皇太子とヘンリー王子の幼いころからの〝兄弟格差〟を、王室の元執事が16日、英紙ザ・サンに告白した。

 ダイアナ元妃の執事だったポール・バレル氏(64)は「子供のころ、朝食のソーセージをウィリアムは3本、ハリー(ヘンリー王子)は2本。ウィリアムは余計にソーセージをもらえた。ハリーは自分の皿を見て『どうして僕はソーセージが2本なのに、お兄ちゃんは3本ももらえるんだ』と怒り、それでハリーは自分がウィリアムよりも大切にされていないことを肌で感じていた」と明かした。

 幼い子にとってはあまりにも残酷なことだ。

 ちなみにヘンリー王子の「どうして兄は3本も…」という怒りに対し、朝食担当の乳母は「ウィリアムはあなたよりもいっぱい食べる必要があります。彼はいつか王になるのですから」と言い放ったという。ヘンリー王子はそう言われて黙ったそうだ。

 ポール氏は〝ソーセージ事件〟について「ハリーが自分の家の中でも闘わないといけないと覚悟を決めた瞬間かもしれない。振り返ってみると、私は今の兄弟間の争いの原点を見ていたのだと思います。王位継承順が兄より下なだけで格差を受ける人生。子供をそうしつけてきた王室という機関の体質にも憤慨しているんです」と語る。

 王室の中で、ヘンリー王子の味方はダイアナ妃だけだったようだ。ポール氏は「母ダイアナは2人を平等に溺愛していました。しかし、ウィリアムはハリーを下として見ていた。ダイアナはハリーが兄の影となり学校で苦労するのではないかと心配して、ハリーをイートン校(男子全寮制で、日本の中高校にあたる)に行かせないよう、チャールズに頼んだ。しかし、チャールズはダイアナの嘆願に耳を貸さなかった。ハリーはイートンに行き『ウィリアムは頭がいいし、いずれ国王になる』などと、ウィリアムと常に比較されるという屈辱に苦しみました」と話している。

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