またしても、あきれた迷惑行為の動画がSNSに投稿されました。撮影されたのは福岡・北九州市にある皿倉山で、登山者の安全確保などを目的に設置されている「登山標識」が放り投げられていました。

北九州市・農林施設担当課長 中野陽一郎さん

「大変憤りを感じております。命に関わるということもありますので」

福岡県・北九州市の農林施設の担当者が淡々と憤りを口にしたワケは、またしてもSNSに投稿されたあきれた迷惑動画です。SNS上で拡散されている動画に映っていたのは登山道を上る4人組の若者で、そのうちの1人が登山標識を放り投げていたのです。

登山標識は、登山者の安全確保などを目的に設置されているものです。標識がなくなったり、向きを変えられたりしてしまうと、遭難など、命の危険につながるおそれがあります。

北九州市は現地を調査し、撮影場所が皿倉山であることを確認しました。その皿倉山の登山者は…

皿倉山の登山者(66)

「(登山標識は)遠くから来た人は絶対、必需品でしょうね。ちゃんとした地図を持ってアプリを頼りにきますけど、それを頼るとたまにずれてたとかあるので、100%うのみにはできないですね 」

 ◇

動画には「おってから投げ飛ばしよるけね」との文字も入っています。また、手に持ったペットボトルのようなものを崖の下へと投げ捨てる様子も映っていました。

北九州市・農林施設担当課長 中野陽一郎さん

「下から人が上がってきた場合、大変、危険な行為。案内板がなくなってしまうことで、道に迷ったりとか、最悪危険なことになりますので、市としてもできる限りの対応をしていきたいと考えています 」

市は、登山者へ安全を呼びかけるチラシなどを作成するとともに、被害届の提出も視野に調査を進めているということです。

https://news.ntv.co.jp/category/society/41bf93d38a50482c8a3f7ae1da65f913