【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「少女像」に「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを縛りつけ、被害者らの名誉を毀損(きそん)した罪などに問われている50代の日本人の男が10日、ソウル中央地裁での公判にまたも出廷しなかった。裁判所は次回の公判期日にも被告が出廷しなければ逮捕状を発付する方針を示した。

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被告は慰安婦被害者の名誉を毀損した罪などに問われている(コラージュ)=(聯合ニュース)

地裁は「刑事司法協力の手続きに従って被告に召喚状を送達したが、出席しなかった」とし、来月21日を公判期日に指定して被告に送達したと説明した。

検察は「被告は数年間、公判に出席していない」とし、逮捕状の発付を要請した。これに地裁は「来月の期日にも出席しなければ、召喚のための刑事司法協力の手続きを踏んで逮捕状を発付する」と述べた。ただ、令状の執行は現実的に難しそうだ。

被告は2012年6月にソウルの日本大使館前の少女像にくいを縛りつけ、慰安婦被害者の名誉を毀損したとして翌年起訴された。韓国の独立運動家、尹奉吉(ユン・ボンギル)の殉国碑前にもくいを打ち込んだ。15年には慰安婦被害者を支援する施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)などに被害者を侮辱する少女像の模型などを送ったとされる。

裁判所はこの日まで23回、出廷を求めてきたが、被告は一度も出廷していない。

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