かさの直径が10センチ程度ある肉厚のジャンボシイタケ「雲太」などで知られる、島根県奥出雲町の「奥出雲椎茸」が、29日、破産手続開始決定を受けたことが分かりました。

町の発表によりますと、奥出雲椎茸は、町の100%出資で1992年に設立された第三セクターで、シイタケやマイタケなどのキノコ類や人工菌床の生産と販売を行ってきました。

ジャンボシイタケの雲太は、県の「美味しまねゴールド」の認証を受け、町のふるさと納税の返礼品としても好評で、2001年には生シイタケ1121トンを出荷し16億円余りを売り上げました。

しかし、原油高騰などによる製造コスト上昇や新型コロナのまん延、栽培農家の減少とシイタケ生産量の不安定化により売り上げが減少。町が昨年度5500万円、今年度は2億3000万円を支援しましたが、今年度の売り上げ見込み額が5億9000万円足らずと経営が悪化していました。

負債総額は10億円とみられるということです。 

代表取締役を務める奥出雲町の糸原保町長は「経営が上向かず、町民の将来のためには避けては通れない苦渋の決断となりました。今後の町政運営につきましては、支障をきたさないよう適切に対処してまいります」などのコメントを発表しています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bss/404373