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セバスチャンさんと「クライネ・ヨハンナ」(ドイツ記録協会のフェイスブックから)

 写真の巨大な2輪の乗り物に? ご注目。この怪物を動かすのにどのくらいの出力のエンジンが必要なのか──と疑問に思うが、驚いたことにこれは人間がペダルでこいで“走る”自転車だそうだ。

 独ザクセン・アンハルト州ケーテンに住むセバスチャン・ボイトラーさんが、自宅のガレージで、金属スクラップを材料に造ったもので、長さ5.4メートル、高さ1.87メートル、幅2.42メートルで空車重量は2180キロ。

 3年前から製作を始め、2500時間かけて昨年夏に完成。「クライネ(小さな)・ヨハンナ」という逆説的な名前をつけて公開した。

 先日、ドイツ記録協会から「世界で最も重い乗用可能な自転車」に認定された。ギネス世界記録に認定されるのも時間の問題とみられている。

 それにしてもこんなモンスターが本当に人力で動くのか?

 結局はギア比の問題だそうで、トラックの変速機で自転車のギア機構を強化し、スピードは超スローだが、人が普通の力でペダルをこぐことで問題なく動くようにした。それだけではなく、最大15トンの荷物を牽引できるというから驚きだ。

 ところで「クライネ・ヨハンナ」には小さなエンジンが付いている。駆動のためではなく、スマホを充電するためのオルタネーター(発電機)のためだそうだ。

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