テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は14日、岸田文雄首相が13日の記者会見で、今国会会期中に衆院解散に踏み切る意向があるか問われ「いつが適切か、諸般の情勢を総合して判断していく。会期末間近になり、いろいろな動きがあることが見込まれ、情勢をよく見極めたい」と述べたことを報じた。

 野党による内閣不信任決議案提出が、解散の大義になり得るかについては回答を避けた。同時に「岸田政権は外交、内政両面で先送りされてきた困難な課題に答えを出すことが使命だと覚悟し、政権運営をしてきた。この基本姿勢に照らして判断する」とも説明した。これまで首相は衆院解散について「今は考えていない」と強調してきた。

 スタジオでは出演者が「解散」の時期などについて議論した。その中でコメンテーターで同局の玉川徹氏は、解散した場合、「国民の立場からすると、その選挙で一体、何が国民の中で争点だと思って議論が大きくかわされることが重要だと思っている」とし「そういう意味でマイナンバーの問題がやっとみなさん、大丈夫なのか?っていう感じになってきた」と述べた。

 続けてマイナンバーカードの問題について「国民の個人情報と国家の関係。個人情報って誰のものなの?国のものなのなんですか?とか、そういうことを含めてしっかり考えるいい機会だと思う、今、解散があれば」とし「日本は今のままでいいんですか?と。もう1回、国民と国の関係をちゃんと争点にしていいんじゃないか思う」などと指摘した。

 これにゲスト出演した政治ジャーナリストの田崎史郎氏はマイナンバーカード問題の選挙への影響を「僕は深刻だと思っているんです」とし「2007年ですけど、消えた年金という問題があったんです。年金記録がなくなっちゃっているということで、あれが次第、次第に大きくなっていて参院選惨敗につながっていくわけです。玉川さんが言われるような自分のデータに関する国民感情は日本は厳しいんです。だから岸田さんが昨日の会見で秋までに総点検するって言っているんですけど、それだけですむのかなという感じもしているんです。選挙にも影響を与えかねないんで問題をよく見ていかないといけない」と解説していた。

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