製粉大手3社が20日納品分から、業務用小麦粉を値上げし、県内の製麺所でも来月から商品の値上げを決めるなど影響が広がっています。

長崎市銭座町の佐藤製麺所。1926年、大正15年の創業でちゃんぽんやラーメンなどの麺を、主に県の内外の飲食店向けに販売しています。

(佐藤製麺所 佐藤 茂樹代表)

「ほとんどが輸入小麦になっています」

使う小麦粉は輸入小麦を使った独自のブレンドで、のどごしの良さと風味の豊かさが特徴です。

佐藤製麺所ではおととし12月、飲食店向けの商品の値上げを行いましたが、来月、再び値上げをするということです。

(佐藤製麺所 佐藤 茂樹代表)

「今のおいしい麺をどうやって維持して作っていくかを考えて、これくらい値上げさせてもらわないと無理かなという考え方で上げさせてもらう」

「お客様はいい品物だったら、値段に納得して買っていただける」

原材料の高騰は小麦粉だけでなく、これまでも燃料や包装用の資材など幅広く行われてきました。

佐藤製麺所では、値上げを最低限に抑えるためにも経費節減に努めているということです。

(佐藤製麺所 佐藤 茂樹代表)

「ボイラーがここにあるんですよ。(以前は)止めることなく、終わったらすぐ消す。水も出しっぱなしでやっていたが、水も無駄に流さない。そういうことの積み重ねです」

店頭で販売する商品は、価格を据え置くとしています。

一方、外食チェーンのリンガーハットは来月5日から、主力商品の「長崎ちゃんぽん」を30円値上げするなどの価格改定を行います。

リンガーハットでは、麺などに使う小麦は国産を使用していますが、輸入小麦の高騰に伴い、国産の価格も上昇しており、原材料費や人件費の高騰などを値上げの理由としています。

https://www.nib.jp/nnn/news106qlh0ntgiax2ywtkc.html