森功著『国商 最後のフィクサー葛西敬之』では、「改革三人組」と呼ばれた若き日の葛西敬之も描かれる。葛西は国鉄分割民営化の際に、最大労組である国労を潰すために、革マル派労組・動労トップの松崎明と手を組んだ。

しかし、分割民営化が果たされJR東海が発足すると、葛西は「反松崎」「松崎切り」を鮮明にする。一方でJR東日本は、松崎らと手を切れてなかったとされるのが定説だ。しかし、JR東日本は本当に松崎に屈したのか。本年度の講談社本田靖春ノンフィクション賞(7月20日に最終選考会)にもノミネートされた本作から一部を抜粋してお届けする。

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