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7月11日、記者会見する立憲民主党の岡田幹事長(写真・共同通信)

 7月11日、立憲民主党は、次期衆院選に向けたポスターを新たに3種類作製し、発表した。

 3枚ともに写真はなく、赤地に白抜き文字で「今の健康保険証を守ります」、青と白地に赤い文字で「増税隠しを許さない」、ピンクの文字で「#女性の声が政治を変える」と、同党の主張を書き込んだ。

 岡田克也幹事長は会見で、「わかりやすく目立つものにしたいと思った」と説明。「秋口の衆院選は十分あり得る。そのことも念頭に置いてポスターを作った」と狙いを語った。

 立憲のイメージカラーは青で、これまでは青を基調としたポスターが多かった。2020年11月、当時の枝野幸男代表体制では、「あなたのための政治」、2021年12月、泉健太代表体制で初のポスターでは「さあ、力を合わせて。」、2022年参院選では「生活安全保障」「もっと良い未来」など、キャッチフレーズも抽象的なものが多かった。

 今回は「今の健康保険証を守ります」など1つのテーマを訴える内容となったが、SNSでは不評が相次いでいる。

《3枚のうちの1枚とはいえよりにもよって、なぜ赤なんですか? 世間が「立憲共産党」と揶揄してることを知らないわけでもあるまいになんで自ら共産党に寄せてくるのか?》

《党公式がワンイシューポスターってまるで共産党・・・》

《ポスターも昭和感満載だなw》

《泉代表体制の立憲のもっともダメな所は広報である それを改めて思い知らされるポスター》

 泉代表は、次期衆院選をめぐって野党共闘に否定的な方針から一転、野党各党と候補者調整や選挙協力をするとしている。7月7日には、方針転換の理由について「選挙が遠のいたということであれば、さまざまな意味で再考するのは当たり前」などと説明していた。

 だが、8日には、国民民主党の玉木雄一郎代表が、「共産、あるいは共産と組む政党とは一切、調整しない。立憲が共産と組むなら、候補者調整や選挙協力はできない」と表明している。

「7月12日には、日本維新の会が、元立憲の関健一郎・前衆院議員を愛知15区の公認候補に決定。維新は同日、関氏を含めて、衆院選挙区支部長を新たに8人発表するなど、次期衆院選の候補者擁立を急ピッチで進めています。すでに公認候補予定者は100人を超えました。

 一方の立憲は、松原仁衆院議員(東京3区)が6月に離党。新滋賀2区での公認が内定していた徳永久志衆院議員(比例近畿)も離党届を提出。2人は維新からの出馬も取りざたされています。

 立憲は、選挙区で200人を擁立する目標を掲げていますが、まだ150人にとどまるなど、維新の勢いに押され、苦境に立たされています」(政治担当記者)

 立憲が発表した新ポスターは苦境の表れか。共産党とガッチリ共闘し、維新に対抗するなら、ピッタリのポスターと言えるのだが……。

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