信州大学入学試験 誤字などミス “合否への影響は確認中”

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20240308/1010030070.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いのでご注意を

ことしの信州大学の入学試験で、問題文の誤字や解答用紙の回収漏れのミスが相次いで判明しました。
このうち誤字があった2つの問題は全員を正解とする措置をとりましたが、大学は、合否に影響がなかったかは確認中だとしています。

信州大学は8日会見を開き、先月25日に行われた入学試験の前期日程でミスがあったと発表しました。
このうち、教育学部の数学の試験では、受験生2人について、4枚ある解答用紙のうち
それぞれ1枚を回収しないまま退室させるミスがありました。
解答用紙はいずれも白紙の状態で受験生が持ち帰っていたため、結果的に得点や合否に影響はなかったということです。
一方、経法学部と教育学部の国語の試験では、問題文の「響」という漢字を「轡」に誤ったり、
「遂」を「逐」と誤ったりするなど3つの誤字があり、このうち2つは全員を正解とする措置をとりました。
全員を正解とした場合、正しい解答を記入していた受験生と不正解だった受験生との点数の差や、
その問題にどのぐらいの時間をかけていたかなどで、有利や不利が生じるとみられています。
このため、合格ラインの調整などにより合否に影響があった可能性のある受験生を全員合格にするなどの対応をとることがあります。
信州大学は、受験生ごとに有利不利が生じた可能性があることを認め、取材に対し、
「合否に影響がなかったと言い切れるかどうか確認をしている」としています。
入試を担当する平野吉直理事は、「受験生や関係者に多大なご迷惑をおかけし、
本学の入試の信頼を損なう事態になり、深くおわびします。全力で再発防止に努めます」と述べました。

03/08 18:50