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青木理

 ジャーナリストの青木理氏が1日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演。一向に導入される気配のない選択的夫婦別性制度について私見を述べた。

「国際女性デー」の8日、北海道や東京都などに住む30~60代の男女ら計12人が、夫婦別姓を認めない民法や戸籍法の規定は個人の尊重などを定める憲法に違反し無効だとして、国に対し、別姓のまま婚姻できる地位の確認や損害賠償を求め、東京、札幌の両地裁に提訴した。

 法制審議会は1996年、選択的別姓を導入する民法改正要綱を答申したが、保守系議員の反対などで国会提出されなかった。

 このニュースに青木氏は「これジェンダーの問題でももちろんあるんですけれどね、でも、ジェンダーの問題以前の民主主義の本当一番基本の部分の話で。選択的夫婦別姓って、統一教会なのか日本会議なのか知らないけど、一部の保守派が頑強に反対をして、世論調査ではもう圧倒的に『入れるべきだ』と言ってるのに入らないわけですよ」と指摘。

 続けて「96年に法務省の法制審議会がもうそういうふうにやろうよと言ってるのに、四半世紀実現してないんですけれど。ジェンダーの問題であると同時に民主主義の基本の問題だと言ったのは、選択的夫婦別姓を入れて困る人誰もいないんですよ」と訴えた。

 これにメーンパーソナリティーの大竹まことが「選択的だもんね」と応じると、青木氏は「そうなんです。つまり僕が夫婦で『別姓にしたい』というふうに2人で話し合って決めたことだったらすればいいし、『いやいやこれまで通り、姓は一緒にしないと家族の一体感が』と思う人は一緒にすればいい」とうなづいた。

 その上で「仮に『両方全員別姓にしろ』というふうにしたら、確かに同姓にしたい人たちは『いやいや俺たちは同姓にしたいんだ』っていう話ではあるんですけれど、選べるんですから。それを考えるとジェンダーの問題であると同時に、僕に言わせればカビの生えたような価値観をそうじゃない人たちに押し付けるのは、これはマズいでしょというのは僕は思うんですけれどね」と持論を語った。

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