0240 名無し草 2021/10/22 03:28:50

狭くてごめんね;;適当に座ってていいよ;;今ご飯作るから;;
男は早速夕ご飯の準備に取り掛かったよ;;
アナゴはあたりを見渡しながら恐る恐る部屋に入ったよ;;
確かにアナゴが住んでいた五条家とは比べものにならないほど狭く質素な部屋だったけれど、アナゴはなんとなくこの部屋の方がよっぽど好きだなと思ったよ;;
座布団の上に座ってじっとしていると「できたよ」という声と共に美味しそうな料理が運ばれてきたよ;;
アナゴは無意識に目を輝かせ唾を飲み込んだよ;;
そんなアナゴに男はまるでお腹を空かせた子犬のようだなと感じ微笑んだよ;;
夕ご飯を食べながら男はアナゴに自分の話をしたよ;;
男はこのアパートで一人暮らしをする大学生で近くの喫茶店でアルバイトをしているよ;;
絵を描くことが趣味なことや近くにある美味しいレストランの話なんかもしてくれたよ;;
アナゴは黙ってそれを聞きながらこの男なら安心できるのかもしれないと思ったよ;;

つづく