ウォールマリア奪還作戦後、エレンとミカサを懲罰房から出してやる場面で
ハンジがリヴァイの背中に向けて言い放った厭味について考えた
最初そのシーンを見たときはハンジがリヴァイに対して辛辣なことを言ったとしか認識できなくて
リヴァイを気遣えない嫌な女だなと思ったんだけど
ハンジの言った内容をよくよく聞いてみると、自分への嘲りも含まれていた
「君たちが逆らった上官は鎧と獣を取り逃がしたのろまときている」こう言ってた
獣を取り逃がしたのはリヴァイだけど、鎧を取り逃がした上官とは自分自身のことだろう
このシーンは同僚を思いやるハンジのやさしさを描いたものだった
ハンジはリヴァイに対して辛辣な厭味を言うことで彼の心を軽くしている
これがもしリヴァイに気に入られたい並の女なら、リヴァイに対して慰めの言葉を口にし
果たせなかったエルヴィンとの約束の傷口に塩を塗り込むところだった
リヴァイは部下の前でハンジに「のろま」と嘲られたことで心が幾分軽くなったと思う