「アニスフィア王女様が、その、同性をお慕いになられていると」

「あぁ、本当と言えば本当ですよ。男性に魅力を感じない訳ではないのですが、伴侶となると絶対にお断りです! 愛でるなら美しい女性に可愛い少女ですよね!」


「あー。いや、どうなんでしょう。確かに愛でたり尽くしたりするなら女性の方が良いです。
男性には、その、友人程度ならば拒否感はないのですが。こう、異性としてお付き合いするのは鳥肌が立つ
と言いますか。生理的に無理なのでございます。なので気を頂く恐れがある触れ合いも避けたいのが本音と言いますか……」


「これは失礼。まさか、そこまで畏まって頂けるとは夢にも思わず。
ただ、貴方様の誠意はよく伝わりました。どうかユフィをお願い致します」
「はい! しっかりと愛でさせて頂きますとも!」


「では、早く慣れて頂いた方が良いのでしょうか。それとも、初心なアニス様を愛でれば良いのでしょうか?」

「でもアニスフィア王女がどこまでユフィを好んでいるのかは改めてお伺いしたい所ですわね? 幼少の頃から女性が好きと公言していたのに、いざ恋人が出来ればそのように初心なのかしら?」


「ご心配せずとも仲睦まじくやっておりますので」
「あら、まぁ! となると、ユフィの方が積極的なのかしら?」
「……一緒に寝所を共にする程度には」