>>901
反対派の貴族のほとんどが、アニス父が王位に就く際の後ろ楯になった「魔法省」の官僚だから
父王としても切るに切れなくて困っている。

父王は次男で、元々は長男の兄王子が次期国王として有力視されていたのだが
当時のアニス爺王の司政に反対する貴族たちが長男をまつり上げてクーデターを起こした。
爺王側についたアニス父と親友だったユフィ父、武闘派令嬢だった後のアニス母が中心になって
兄王子を討ち、何の後ろ楯もなかったアニス父が即位するにあたって、当時は日陰の部署であったために
兄の息がかかってなかった魔法省に声をかけた。
それで省の活動費や権限が大幅にアップしたため司政への発言権も増して、現状ではアニスを
「王族のクセに魔法を使えない」「神聖な魔法を科学的に分析しようとしている不謹慎者」として
蔑視している。