https://mainichi.jp/articles/20220218/k00/00m/040/150000c
毎日新聞 2022/2/18 15:07(最終更新 2/18 15:07) 474文字
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/05/15/20190515k0000m040192000p/9.jpg
最高裁判所=東京都千代田区隼町で、本橋和夫撮影
手術直後の女性患者にわいせつな行為をしたとして準強制わいせつ罪に問われ、1審で無罪、2審で実刑判決を受けた男性医師(46)の上告審判決で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は18日、「DNA型鑑定の審理が不十分」として、懲役2年とした東京高裁判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。
医師は2016年5月、東京都足立区の病院で女性の右乳腺腫瘍を摘出する手術をし、直後にベッドで寝ていた女性の左胸をなめるなどしたとして起訴された。弁護側は「女性は麻酔の影響で妄想が生じるせん妄が生じ、性的な幻覚を体験した可能性がある。女性の胸から被告のDNA型が多量に検出されたとする捜査段階の鑑定結果は、データが破棄されるなど信用性は認められない」などと無罪を主張していた。
1審・東京地裁は19年2月、せん妄による幻覚の可能性を認め、検出されたDNA型は「会話中に飛んだ唾液の可能性が消えない」として無罪とした。東京高裁は20年7月、幻覚の可能性を否定し、「検出されたDNAの量が多く、会話による飛沫(ひまつ)では説明できない」として逆転有罪とした。【近松仁太郎】
毎日新聞 2022/2/18 15:07(最終更新 2/18 15:07) 474文字
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最高裁判所=東京都千代田区隼町で、本橋和夫撮影
手術直後の女性患者にわいせつな行為をしたとして準強制わいせつ罪に問われ、1審で無罪、2審で実刑判決を受けた男性医師(46)の上告審判決で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は18日、「DNA型鑑定の審理が不十分」として、懲役2年とした東京高裁判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。
医師は2016年5月、東京都足立区の病院で女性の右乳腺腫瘍を摘出する手術をし、直後にベッドで寝ていた女性の左胸をなめるなどしたとして起訴された。弁護側は「女性は麻酔の影響で妄想が生じるせん妄が生じ、性的な幻覚を体験した可能性がある。女性の胸から被告のDNA型が多量に検出されたとする捜査段階の鑑定結果は、データが破棄されるなど信用性は認められない」などと無罪を主張していた。
1審・東京地裁は19年2月、せん妄による幻覚の可能性を認め、検出されたDNA型は「会話中に飛んだ唾液の可能性が消えない」として無罪とした。東京高裁は20年7月、幻覚の可能性を否定し、「検出されたDNAの量が多く、会話による飛沫(ひまつ)では説明できない」として逆転有罪とした。【近松仁太郎】