0001きつねうどん ★2022/10/06(木) 22:43:09.81ID:CAP_USER
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社長逮捕の危機的状況のなか、ネット民は「かっぱ寿司」をおもちゃにネタツイート。その納得の背景とは?(撮影:編集部)
先月30日、かっぱ寿司を運営する、カッパ・クリエイトの田邊公己社長らが、不正競争防止法違反の容疑で、警視庁に逮捕された。田邊容疑者は、以前ライバル店「はま寿司」の親会社であるゼンショーホールディングスに勤め、はま寿司自体の取締役も務めていた。その後、カッパ社の顧問となった(2021年7月に社長就任)が、その前後に、古巣の営業秘密を不正に持ち出したのでは、との疑いが持たれている。
東京地検は10月2日、田邊容疑者らとカッパ社を書類送検。3日に山角豪取締役が、新たに代表取締役になると発表された。なお山角氏は、カッパ社と同じコロワイド系列で、回転寿司やステーキ店「アトム」の代表取締役でもある。
と、ここまでは、ごく真面目な経済記事だが、SNSに目を向けると、ちょっぴり様相が異なる一面があった。
かっぱ寿司に、捜査が入る——と聞いて、ついに「あの秘密」が明かされるのかと、話題になっていたのだ。
というわけで今回は、かっぱ寿司をめぐる「都市伝説」について、ネットカルチャー的な視点から、読み解いていこう。
かっぱ寿司をめぐる都市伝説
やれフェイクニュースだ、ファクトチェックだと話題になりがちな昨今だが、渦中の「かっぱ寿司」にも、長年にわたって真偽不明な怪情報が出回っていた。それは、
ーーかっぱ寿司では、すし製造の労働力として、店舗地下の工場で、幼いかっぱたちが、キュウリたった1本を給料に働いているーー
という、都市伝説である。
実際、ツイッターで「かっぱ寿司 地下」と、関連ワード付きで検索してみると、
「かっぱの強制労働はもう解放してあげてください」
「みんな地下のかっぱを心配してて優しい世界だな」
「労働基準法違反で逮捕されたのかと思ったら違った」
などのツイートが数多く見られ、怪情報が与える影響の一端が垣間見られる。上述の投稿は、それらを真に受けた(ふりをした)ものだ(ちなみに亜種として、回転レーンの歯車を回している、というパターンもあり、今回の事件後もその手のツイートが確認できる)。
かつて、かっぱ寿司は、かっぱのキャラクター「カーくん」「パー子ちゃん」を前面に押し出して、店舗装飾やCMなどに起用していた。しかし2016年9月、ロゴマークの変更にともない、一時姿を消す。ネットメディアの「ロケットニュース24」は当時、お客様相談室に「都市伝説の件」を質問したところ、「そんなのあるんですか。知りませんね」との回答を得たと伝えている。
ただ、その後は「公認」となったようで、2018年2月にキャラクターデザインをリニューアルして復活した際には、公式ツイッターで「一部では、きゅうりと引き換えに地下で労働させられてるんじゃ…と噂されていましたが、元気な姿を特設サイトからご確認ください!」と、みずからネタにしていた。
企業・消費者間のコミュニケーション
このような声を「荒唐無稽」だと無視するのではなく、誠実に向き合うのもまた、企業・消費者間におけるコミュニケーションのひとつだ。かっぱ寿司にかぎらず、この種のコミュニケーションを大事にしている企業は少なくなく、中には都市伝説に言及する企業もある。
社長逮捕の危機的状況のなか、ネット民は「かっぱ寿司」をおもちゃにネタツイート。その納得の背景とは?(撮影:編集部)
先月30日、かっぱ寿司を運営する、カッパ・クリエイトの田邊公己社長らが、不正競争防止法違反の容疑で、警視庁に逮捕された。田邊容疑者は、以前ライバル店「はま寿司」の親会社であるゼンショーホールディングスに勤め、はま寿司自体の取締役も務めていた。その後、カッパ社の顧問となった(2021年7月に社長就任)が、その前後に、古巣の営業秘密を不正に持ち出したのでは、との疑いが持たれている。
東京地検は10月2日、田邊容疑者らとカッパ社を書類送検。3日に山角豪取締役が、新たに代表取締役になると発表された。なお山角氏は、カッパ社と同じコロワイド系列で、回転寿司やステーキ店「アトム」の代表取締役でもある。
と、ここまでは、ごく真面目な経済記事だが、SNSに目を向けると、ちょっぴり様相が異なる一面があった。
かっぱ寿司に、捜査が入る——と聞いて、ついに「あの秘密」が明かされるのかと、話題になっていたのだ。
というわけで今回は、かっぱ寿司をめぐる「都市伝説」について、ネットカルチャー的な視点から、読み解いていこう。
かっぱ寿司をめぐる都市伝説
やれフェイクニュースだ、ファクトチェックだと話題になりがちな昨今だが、渦中の「かっぱ寿司」にも、長年にわたって真偽不明な怪情報が出回っていた。それは、
ーーかっぱ寿司では、すし製造の労働力として、店舗地下の工場で、幼いかっぱたちが、キュウリたった1本を給料に働いているーー
という、都市伝説である。
実際、ツイッターで「かっぱ寿司 地下」と、関連ワード付きで検索してみると、
「かっぱの強制労働はもう解放してあげてください」
「みんな地下のかっぱを心配してて優しい世界だな」
「労働基準法違反で逮捕されたのかと思ったら違った」
などのツイートが数多く見られ、怪情報が与える影響の一端が垣間見られる。上述の投稿は、それらを真に受けた(ふりをした)ものだ(ちなみに亜種として、回転レーンの歯車を回している、というパターンもあり、今回の事件後もその手のツイートが確認できる)。
かつて、かっぱ寿司は、かっぱのキャラクター「カーくん」「パー子ちゃん」を前面に押し出して、店舗装飾やCMなどに起用していた。しかし2016年9月、ロゴマークの変更にともない、一時姿を消す。ネットメディアの「ロケットニュース24」は当時、お客様相談室に「都市伝説の件」を質問したところ、「そんなのあるんですか。知りませんね」との回答を得たと伝えている。
ただ、その後は「公認」となったようで、2018年2月にキャラクターデザインをリニューアルして復活した際には、公式ツイッターで「一部では、きゅうりと引き換えに地下で労働させられてるんじゃ…と噂されていましたが、元気な姿を特設サイトからご確認ください!」と、みずからネタにしていた。
企業・消費者間のコミュニケーション
このような声を「荒唐無稽」だと無視するのではなく、誠実に向き合うのもまた、企業・消費者間におけるコミュニケーションのひとつだ。かっぱ寿司にかぎらず、この種のコミュニケーションを大事にしている企業は少なくなく、中には都市伝説に言及する企業もある。