0001きつねうどん ★2022/11/04(金) 06:56:15.93ID:3nljdZJ7
10月23日に放送された「情熱大陸」(TBS系)の主役は土井善晴さん。テレビの料理番組の「先生」として、またベストセラー『一汁一菜でよいという提案』等の著者としても有名な料理研究家である。
番組の中で、印象的なシーンがあった。サイン会に訪れたファンの男性が、土井さんの著作、あるいは思想は「ロックだ」と興奮気味に語りかけると、先生も嬉しそうに激しく同意したのだ。
土井さんが教えているのは、決して前衛的な料理などではない。家庭料理である。
にもかかわらず、「ロック」的だと感じる人がいて、本人もわが意を得たりとうなずく。
これは土井さんの「一汁一菜でよい」という提案が、多くの料理をする人にとって「目からウロコ」の斬新なものだったからだろう。
長年、和食の基本は「一汁三菜」だといわれてきた。そのため、味噌汁など汁物に加えて三つはオカズを用意しなければ、と強いプレッシャーを感じてきた人が多くいた。
そこに和食にもフランス料理にも精通した土井さんが、「一汁一菜でよい」と言ってくれた。しかも、レシピなんか厳密に守る必要はないという。何なら味噌汁にソーセージを入れたっていいのだ、と。
このあたりの「自由さ」がロック的だと感じるファンもいれば、救われたという感想を口にするファンもいるようだ。
その提言はどのようなものなのか。新著『一汁一菜でよいと至るまで』でわかりやすく解説してくれているところを引用してみよう。
***
ソーセージや唐揚げを入れてもよい
一汁一菜とは「汁飯香」、味噌汁とご飯と香の物(漬物)を言います。
とりあえず、ご飯を炊いて、具のたくさん入った味噌汁さえ作れば、食事になるのです。味噌汁を具だくさんにすることで、おかずの一品を兼ねます。
野菜に油揚げや少しの肉を入れて具だくさんにすることで、栄養的にも問題ありません。一日三食、毎日一汁一菜だっていいのです。
足らないという人はおかわりしてください。一汁一菜は飽きるどころか、いつも「おいしいなぁ」って言えるはずです。
それは、人間が味付けしたものが何もないから。
和食の原点である一汁一菜は自然の摂理の中にあって、山や花といった自然の風景に見飽きることがないのと同じです。
ただし、「味噌汁には何を入れてもいいのです」と伝えても、適当に考えてできる人は案外少ないと気づきました。私たちは、自分で発想してなにかを創ることが苦手になっているのかもしれません。それほど「こうでなくてはいけない」と信じ込まされてきたのかもしれません。
豆腐やわかめ、大根に油揚げ、じゃがいもと玉ねぎ、といった、おおよそお決まりの味噌汁しか作っていなかったのです。これまで食べ慣れてきたもの以外の食材を入れるのはタブーでしょうか。
トマトやピーマンを味噌汁の具にすることも、ソーセージや残り物のおかずのから唐揚げを具にすることも、そのたびに驚かれました。
番組の中で、印象的なシーンがあった。サイン会に訪れたファンの男性が、土井さんの著作、あるいは思想は「ロックだ」と興奮気味に語りかけると、先生も嬉しそうに激しく同意したのだ。
土井さんが教えているのは、決して前衛的な料理などではない。家庭料理である。
にもかかわらず、「ロック」的だと感じる人がいて、本人もわが意を得たりとうなずく。
これは土井さんの「一汁一菜でよい」という提案が、多くの料理をする人にとって「目からウロコ」の斬新なものだったからだろう。
長年、和食の基本は「一汁三菜」だといわれてきた。そのため、味噌汁など汁物に加えて三つはオカズを用意しなければ、と強いプレッシャーを感じてきた人が多くいた。
そこに和食にもフランス料理にも精通した土井さんが、「一汁一菜でよい」と言ってくれた。しかも、レシピなんか厳密に守る必要はないという。何なら味噌汁にソーセージを入れたっていいのだ、と。
このあたりの「自由さ」がロック的だと感じるファンもいれば、救われたという感想を口にするファンもいるようだ。
その提言はどのようなものなのか。新著『一汁一菜でよいと至るまで』でわかりやすく解説してくれているところを引用してみよう。
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ソーセージや唐揚げを入れてもよい
一汁一菜とは「汁飯香」、味噌汁とご飯と香の物(漬物)を言います。
とりあえず、ご飯を炊いて、具のたくさん入った味噌汁さえ作れば、食事になるのです。味噌汁を具だくさんにすることで、おかずの一品を兼ねます。
野菜に油揚げや少しの肉を入れて具だくさんにすることで、栄養的にも問題ありません。一日三食、毎日一汁一菜だっていいのです。
足らないという人はおかわりしてください。一汁一菜は飽きるどころか、いつも「おいしいなぁ」って言えるはずです。
それは、人間が味付けしたものが何もないから。
和食の原点である一汁一菜は自然の摂理の中にあって、山や花といった自然の風景に見飽きることがないのと同じです。
ただし、「味噌汁には何を入れてもいいのです」と伝えても、適当に考えてできる人は案外少ないと気づきました。私たちは、自分で発想してなにかを創ることが苦手になっているのかもしれません。それほど「こうでなくてはいけない」と信じ込まされてきたのかもしれません。
豆腐やわかめ、大根に油揚げ、じゃがいもと玉ねぎ、といった、おおよそお決まりの味噌汁しか作っていなかったのです。これまで食べ慣れてきたもの以外の食材を入れるのはタブーでしょうか。
トマトやピーマンを味噌汁の具にすることも、ソーセージや残り物のおかずのから唐揚げを具にすることも、そのたびに驚かれました。