>>225
君ね、全く基本が理解できてないよ。

先ず、「山地酪農」という言葉及び概念の創始者が猶原氏なんですね。
つまり、彼がルールで、彼が提唱する以前からのものは彼が認めない限り「山地酪農」ではないのです。
そして、昭和48年以降の「改訂版(新版)」では、それこそ目次で、「モデル農家がない」と改めているのです。
研究者の主張はより新しいものが優先されます。
よって、君の主張は失当です。(終)

ところで、彼は、自らの理論の正当性と、その啓蒙のため、当初は如何にも「既に実践されている方法論」として、紹介したのでしょう。

中国地方で例えるなら、内厩造り(牛小屋が家屋の土間にある)など牛と生活を共にしてきたのであり、常に数頭を林間放牧などを含め農家の敷地内で、育ててきたのですよ。
歴史的には、たたら製鉄用の炭の原材料確保で伐採した山なんかよく光が入って草もよく育ったそうです。(今でいえばアグロフォレストリなんて言うのでしょうが。)
尤も、それらは役牛であり、農耕のエンジンですがね。
やがて、ショートホーンや、ブラウンスイス、ホルスタインなどが改良のために持ち込まれた。そこから、乳牛(酪農)なんかへの転換も進んでいったそうです。

問題は、結局のところ、敷地の面積が各農家でそれほど確保できず、放牧で育てるには、せいぜいが数頭の経産牛を育てるのがやっとな環境だったわけです。
論文にも記述されてますがね、そういう当初、猶原氏が山地農法として紹介していた例というのは、「集約化や効率化」のために消滅していったのです。
ざっと計算しても、現在の取引価格で、良くて1頭30万円位の酪農収入にしかならないのであって、集約化が進む中では淘汰されていくのは致し方ないですよね。
論文でも、「3.5%」の規格が原因だとは全く指摘されてませんよね。

以上

ところで、時々、巻き沿い規制に引っかかるので、必要なタイミングで返答できないくて困るな。