空気銃は作りようによって凄い威力が得られる。あのナポレオンですら、空気銃
による暗殺を恐れたと言われているくらいだから。ちなみに漏れは小学校五年生の
時に、近くの中学生のお兄ちゃんと一緒に空気銃を勝手に持ち出して、近所の神社
で瓶を撃って遊んだことがある。発射のショックはそこそこあるがたいしたことは
なく、破壊力は火薬による銃器に迫るものがある。
 その衝撃の小ささ、音の静かさもまた空気銃の利点と言えると思う。それと、火
薬を使わないので、弾には薬莢(やっきょう)がなく、普通のピストルなどの弾で
言えば先頭の鉛の塊の部分だけなので非常に小さい。そして弾の取り扱いも危険が
なく便利。しかも小さいから一度に何百発も弾を携帯できる。言い方を換えれば、
素人でも弾を比較的簡単に作れる。
 素人が作ろうとした場合、空気圧縮ポンプの作り方がノウハウのほとんどだと思
う。自転車の空気入れなどで流用できるのかな? 現実に使われている空気銃には、
ポンプ式とバネ式があり、前者は、銃身の下に付けられたレバーを開いて閉じると
いう動作を1〜3回程度行うことによって空気を圧縮する。後者は、縁日の射撃と
似た構造で、バネが付いていて、それを引き絞り、一気に戻すときに、空気を圧縮
する構造になっている。バネ式はショックが大きいので、本格的な空気銃としては
あまり用いられないらしい。
 それと、本格的に作るには、銃身の内側にライフル(螺旋条溝)を刻む必要があ
るかもしれないが、実際の空気銃は、銃身が非常に細い(内径が6ミリ程度?)の
で、その内側にライフルが刻まれているかどうかは漏れは知らない。