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2021年10月22日14時29分

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【ロサンゼルスAFP=時事】米ロサンゼルスにある動画配信大手ネットフリックスの社屋前で20日、コメディアンのデイヴ・シャペルさんの新作コメディー番組に抗議するデモが行われた。今月配信が始まったこの番組をめぐっては、トランスジェンダーの人々の権利を踏みにじり、ヘイトスピーチで金もうけをしていると怒りの声が上がっている。(写真は米ロサンゼルスで、動画配信大手ネットフリックスの配信するコメディー番組に抗議し、トランスジェンダーの同社従業員の職場放棄に支持を表明する人々)
 ネットフリックスの従業員も数十人が職場を放棄して抗議デモに参加し、ハリウッドに君臨する巨大企業に表現の改善を求めた。
 デモに参加したネットフリックス・アニメーションの従業員デバン・マクグラスさんは、「トランスやノンバイナリーの従業員は、雇用主がこれらの人々を傷付ける恐れのあるコンテンツを世界に向けて配信している限り、安全ではないと思う」と訴えた。
 問題のコメディー番組「デイヴ・シャペルのこれでお開き」の中で、シャペルさんは「ジェンダーは事実だ」と述べ、性的少数者(LGBTQ)の人々を「過敏」になっていると非難している。
 番組をめぐる論争が拡大する中、ネットフリックスの最高コンテンツ責任者を務めるテッド・サランドス共同最高経営責任者が先週「画面上のコンテンツは現実世界の害悪に直接結びつくものではない」と主張し、「芸術的自由」を守ることが重要だと強調する文書を従業員に送っていたことが発覚。サランドス氏は19日に失言だったと認めたが、同社は対応に追われている。
 デモ参加者らは、番組に警告文を追加することや、配信内容と社内の両方でLGBTQ人材への投資を増やすことなどを盛り込んだ「要望書」を読み上げた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕