https://japan.cna.com.tw/news/apol/202110230009.aspx
2021/10/23 19:37


https://imgcdn.cna.com.tw/Japan/Photos/JpnNews/202110/20211023194339.jpg
支持者と抱き合う陳柏惟氏

(台中中央社)台中市選挙委員会(選管)は23日、同市第2選挙区選出の陳柏惟立法委員(国会議員)に対する解職請求(リコール)の賛否を問う住民投票が賛成多数で成立したと発表した。立法委員のリコール成立は台湾で初めて。

市選管によれば、リコール「賛成」が7万7899票と、反対の7万3433票を上回ったほか、賛成票は当該選挙区有権者の4分の1を超え、リコールの成立に必要な条件を満たした。有権者数は29万4976人で、投票率は51.72%だった。

陳氏は昨年1月の立法委員選挙で、台湾独立を主張するミニ政党・台湾基進の新人として当時現職だった最大野党、国民党の顔寛恒氏を下し初当選した。陳氏の解職を求める団体は、氏が就任後、公約や有権者の意思に背いたこと、質疑応答での失言が相次いだこと、反対派の声に聞く耳を持たず、暴力的に対処したことなどを理由に、昨年6月、フェイスブックのファンページを開設し、氏のリコール運動を展開した。

リコールが成立したことを受け、陳氏は「立法委員としての経験を積んだから、負けてはいない。在任した1年9カ月で7万3000人余りの有権者が評価してくれた」と述べた。投票日の10日前から選挙区内を練り歩いた陳氏は22日、自分は思ったことを率直に言う性格でよく誤解を招くと弁明。やりたいことが多く、それを実現する時間がほしいと有権者に支持を訴えたが、かなわなかった。

(蘇木春/編集:荘麗玲)