https://mainichi.jp/articles/20211024/k00/00m/040/105000c

毎日新聞 2021/10/24 15:04(最終更新 10/24 15:04) 305文字




https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/10/23/20211023k0000m040007000p/8.jpg
沖縄県国頭村の漁港で船舶の周囲に滞留する軽石。福徳岡ノ場の噴火で噴出したとみられる=2021年10月20日(国頭漁業協同組合提供)

 第11管区海上保安本部の中城海上保安部(沖縄市)によると、23日午後6時20分ごろ、沖縄県糸満市・喜屋武(きゃん)岬の南方約55キロ海上を航行していた巡視艇「しまぐも」(32メートル、100トン)が漂流していた軽石をエンジンの冷却装置に吸い込み、航行できなくなった。一緒に射撃訓練をしていた巡視船「いしがき」(89メートル、1300トン)がロープでえい航し、24日午後2時ごろ、中城新港に到着した。しまぐもの乗員9人にけがはないという。

 海域には8月、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で起きた噴火によるものとみられる大量の軽石が漂流しており、中城海上保安部はその軽石の一部を吸い込んだとみている。【取違剛】